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ECブランドが明日から着手する、AI検索対策の順番

公開 2026-07-24読了 約7

「AI検索の対策はやったほうがいい」と聞くけれど、AIO・LLMO・GEO・AEOと呼び名が乱立していて、結局どこから手を付ければいいのか分からない——EC/D2Cのオーナーからよく聞く話です。結論を先に書くと、最初にやるべきはAI専用の裏技ではなく、[[検索対象になる技術土台と、他社にない商品情報を整えること]]。この記事は、商品ページとブランドサイトで明日から着手できる順番を、6つのステップにして書きます。

結論:まず検索対象になる土台と、引用する価値のある一次情報を整える

結論から書きます。AI検索対策の第一歩は、AI専用の特殊な施策ではなく、Google検索にインデックスされ、スニペット表示の対象になる技術土台を整えることです。Google公式ガイドは、AIによる概要やAIモードに出るための追加要件や専用マークアップはないと説明しています。クロール、index、役立つ本文、内部リンク、関連画像といったSEOの基礎から始めます。

つまり「SEOはもう終わり、これからはAIO」という語り口は、順序を取り違えています。SEOが土台で、AIOはその上に乗る作法です。土台が無いままAIO対策だけを外注するのは、店を構えずに看板だけを発注するようなものになります。

用語も1回だけ整理します。AIO・LLMO・GEO・AEO——呼び名は違いますが、指しているのはほぼ同じ「AIが答えを組み立てるときに、自社を引用元として選んでもらうための取り組み」です。「AIO SEO 違い」という検索まで前年比+578%で伸びている(ラッコキーワードで実測)くらいで、提供側でも言葉が固まっていません。どの名前を選ぶかに時間を使う必要はありません。 大事なのは順番です。

ECブランドが明日から着手する順番

ここからが本題です。商品ページとブランドサイトを持つEC/D2Cブランドが、どの順番で手を付けるか。当社が自社ドメインで実行している順番を、そのまま書きます。上から順にやれば、AIO・LLMO・GEOという言葉を一度も使わずに、やるべきことは全部片付きます。

  1. 1

    「自社が答えを持っている問い」を3つ書き出す

    商品カテゴリの一般名で戦う前に、自社にしか答えられない問いを探します。原料の調達先、製造の判断基準、開発の途中でやめた仕様、返品理由の傾向。ここが一次情報の在庫であり、以降すべての工程の材料になります。

  2. 2

    その問いを検索数で実測し、狙う語を1つだけ決める

    見るのは検索数の大小より、前年比と1ページ目の顔ぶれです。定番の大きな語は競合が埋めていることが多く、正面から書いても埋もれます。書かない判断を先にすることも、対策のうちです。伸びていて、かつ1ページ目が空いている語を1つに絞ります。

  3. 3

    商品ページの見出しを「問いへの答え」に書き換える

    「こだわりの製法」ではなく「なぜこの製法なのか」。AIが参照しやすいよう、問いと答えの対応を明確にします。ブランドコピーは残してよいので、その下に具体的な答えを1文足すところから始めてください。

  4. 4

    FAQをページに明記し、構造化データを入れる

    問い合わせでよく来る質問と答えを、そのままの形でページに書きます。あわせて JSON-LD(FAQPage / Organization / Product)を実装。構造化データは表示内容と一致させ、検索での表示や引用を保証するものではないことも押さえます。

  5. 5

    書き出した問いを、記事として1本ずつ書く

    商品ページに置ききれない一次情報は記事にします。結論を各セクションの冒頭に置き、数字には出典と集計期間を必ず添える。「当社調べ」だけでは、引用の根拠になりません。

  6. 6

    Search Consoleで表示・クリックを測り続ける

    title・内部リンク・表示速度といった検索の基本を整え、公開後はクエリ・ページ別の表示回数とクリックを追います。AI機能向けの特別な計測方法は不要で、Google公式も通常のSearch Consoleで確認するよう案内しています。

在庫を積み上げても、棚に並んでいなければ選ばれない。検索とAI検索でも構図は同じ
在庫を積み上げても、棚に並んでいなければ選ばれない。検索とAI検索でも構図は同じ

なぜこの順番なのか——Google公式情報と実検索を照合する

GoogleのAI機能向け公式ガイドは、AI OverviewやAI Modeに表示されるための特別な要件や専用マークアップはないと説明しています。ページがインデックス可能でスニペット表示の対象になり、一般的なSEOの基礎を満たすことが前提です。そのうえで、独自性のある情報、クロール可能な内部リンク、本文と一致する構造化データや画像を整えます。

  • 結論ファーストの文章構造——問いに対する答えを、セクションの冒頭に置く
  • Q&A形式の明記——想定される質問と答えを、そのままの形でページに書く
  • 一次情報の積極的な発信——他所の記事の要約ではなく、自分だけが持っている事実を出す

この3つは、そのまま上のステップに対応します。ステップ3〜5でやっているのは、まさに「結論を先に置く」「FAQを明記する」「自分だけの事実を記事にする」ことです。当社は指名検索「テマナシSEO」で、Googleの「AIによる概要」に事業内容を正しく説明・引用される状態を作れています。実装しているのは構造化データ(JSON-LD)とFAQの明示、そして結論ファーストの文章構造——AIが挙げた3点と同じで、特別な裏技は使っていません。

実装項目は地味。構造化データとFAQの整備は派手さがない代わりに、他社が後回しにしがちな領域でもある
実装項目は地味。構造化データとFAQの整備は派手さがない代わりに、他社が後回しにしがちな領域でもある

よくある誤解と、費用の話

Q

SEOはもう古くて、これからはAIO対策だけやればいいのでは?

A

Google公式は、AIによる概要やAIモードでも従来のSEOのベストプラクティスが引き続き有効だと案内しています。検索対象になる技術土台、役立つ一次情報、内部リンク、関連画像、本文と一致する構造化データを整えます。SEOとAIOを別物として切り替えるのではなく、同じページを検索とAI機能の両方から発見できる状態にします。

Q

AIO・LLMO・GEO・AEO、どの名前のサービスを頼めばいいですか?

A

名前で選ぶ必要はありません。「AIO SEO 違い」の検索が前年比+578%(ラッコキーワードで実測・集計期間2025年7月〜2026年6月)で伸びていること自体が、提供側でも言葉が固まっていない証拠です。見るべきは名前ではなく中身——構造化データを実装するのか、一次情報を取材して記事にするのか、通常の検索順位も一緒に見るのか。この3点を聞けば、実態はだいたい分かります。

Q

費用はどれくらいが相場ですか?

A

2026年7月22日にGoogleで「AIO対策 費用」を検索したところ、「AIによる概要」は外注の相場を初期5〜50万円・月額10〜50万円と提示していました(内訳は、現状診断のスポットが10〜30万円、コンサルが月10〜30万円、実装込みの伴走が月30〜100万円)。当社は全業種一律で月額¥50,000(記事10本・キーワード設計から入稿・月次レポートまで込み)+初期¥50,000〜¥200,000、プランは1つだけです。今のサイトに接続するなら5万円から、サイトごと作る場合で20万円までとしています。

ついでに書いておくと、その「AIO対策 費用」で自然検索1位に出ていた記事は、本文にオフィス蛍光灯のLED交換費用(1灯8,000〜20,000円)が混入していて、費用記事として成立していませんでした。新しい領域ほど、上位表示と内容の質は一致しません。 裏返せば、まともに書いた1本が入り込む余地が、まだ残っているということです。

まとめ:AI専用の裏技を探す前に、引用される資格を取りに行く

AI検索対策は新しく見えて、やることの大半は地味です。①検索対象になる技術要件を満たす、②問いに答える形で結論を先に書く、③本文と構造化データを一致させる、④自分だけが持っている事実を出す、⑤Search Consoleで改善する。この順番なら、AIO・LLMO・GEOという言葉に振り回されずに実装できます。

実検索の順位は時点・場所・端末で変わるため、競合の並びは参考情報として扱います。意思決定の中心に置くのは、Search Consoleで継続して確認できる表示回数・クリック・平均掲載順位と、自社だけが公開できる一次情報です。

参考資料・一次ソース

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この記事を書いた人

杉山 誇京

杉山 誇京

株式会社FiTin 代表・テマナシSEO/LLMO運営

デジタルマーケティング大手・オプト出身。大手メーカーから飲食店舗まで、幅広い業種のマーケティング支援に携わってきた。現在はマーケティングと開発の両方を武器に、EC・店舗・住宅など業種を問わずWeb集客サイトを自ら制作・運用している。

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