「GEO対策」で検索したとき、1ページ目に誰が並んでいるか、実際に見たことはあるでしょうか。検索数は1年で約6倍に伸びていて、これから書こうと考えている会社は多いはずです。この記事では、2026年7月22日に当社が実際にGoogleで検索し、スクリーンショットで1ページ目を数えた結果をそのまま公開します。結論を先に言うと激戦区でした。ただし、後発が構造的に抜けない相手は、1社もいませんでした。
結論:広告8本の激戦区。ただし「動かせない相手」は1つもいなかった
2026年7月22日、当社は「GEO対策」でGoogleを実際に検索し、1ページ目をスクリーンショットで数えました。まず目に入ったのは、検索連動広告が8本という数です。自然検索の1位はパーソルビジネスプロセスデザインという大手事業会社で、以下は中堅のSEO会社・SEOツールベンダー・「おすすめ20選」型の比較記事が続きます。率直に言って、後発が1本書いて割り込める景色ではありません。
ただ、ここで引き返す前にもう一段見てほしいところがあります。1ページ目に並んでいる10件のなかに、Wikipedia・公的機関・サービス提供元の公式ドキュメント・大手ニュースメディアが1つもないのです。これらは後発が構造的に抜けない相手で、たとえば「Shopify SEO」の1ページ目にShopify公式が居座っているような語は、何本書いても順位が動きません。「GEO対策」はそうではなく、並んでいるのは事業会社とSEO会社のブログ記事です。
つまり、資本力の差はあっても席そのものは動きます。ただし条件つきです。半年から1年という時間をかけること、そして上位と同じ種類の記事を書かないこと。以下、数えた生データを全部出したうえで、その条件の中身を書きます。
実測:2026年7月22日、「GEO対策」の1ページ目を数えた
順位の確認にツールの推定値は使っていません。実際に検索し、画面をスクリーンショットで撮って目で数えています。AIによる概要・関連する質問・動画枠が挟まると、体感の順位と自然検索の順位は簡単にずれるためです。過去に別案件で、画面上は2番目に見えた掲載を「2位」と読み違え、実際は自然検索5位前後だったことがありました。
| 枠 | 掲載元 | 種類 |
|---|---|---|
| 検索連動広告(8本) | ミエルカ/株式会社CINC/株式会社BringFlower/webanalytics speee/ランクエスト ほか | 広告 |
| 自然検索1位 | パーソルビジネスプロセスデザイン | 大手事業会社 |
| 自然検索2位 | sienca | 事業者ブログ |
| 自然検索3位 | デジタルリード | 事業者ブログ |
| 自然検索4位 | バクリ株式会社「GEO対策会社おすすめ20選」 | 比較・N選記事 |
| 自然検索5位 | SiTest | SEOツールベンダー |
| 自然検索6位 | 株式会社From North | 事業者ブログ |
| 自然検索7位 | wix.com | サイト構築プラットフォーム |
| 自然検索8位 | ミエルカSEO | SEOツールベンダー(広告にも出稿) |

この表から読み取れることは2つあります。1つめは、広告が8本出ているという事実そのものです。GEO対策のクリック単価はラッコキーワードの実測で$7.77——1クリックあたり日本円で千円台の後半です。それを8社が払い続けているということは、この語で検索した人が実際に発注まで進んでいるという証拠でもあります。
2つめは、自然検索の中身が「大手事業会社+SEOツールベンダー+N選記事」で構成されていることです。いずれも記事を書く体制と予算を持っている側で、思いつきで1本書いた記事が混ざる余地はありません。ここが資本力の勝負だと申し上げた理由です。
数字:月1,300回・前年比+587%、周辺語はまだ生まれたて
| キーワード | 月間検索数 | 前年比 |
|---|---|---|
| GEO対策 | 1,300 | +587% |
| GEO対策とは | 20 | +48% |
| GEO対策 費用 | 0 | 過去90日に出現したばかり |
| (参考)AIO対策 | 3,600 | +864% |
| (参考)LLMO対策 | 3,600 | +309% |
数値はラッコキーワードでの実測で、集計期間は2025年7月〜2026年6月です。注目したいのは「GEO対策 費用」が0であること。費用を調べる人は発注寸前の人ですから、この語がまだ生まれていないということは、GEO対策という言葉で発注する流れ自体がこれから太るということです。
GEO対策だけが激戦なのではない——AI検索まわりの語は、同じ時期に一斉に埋まった
同じ日、当社は比較のために周辺の語も同じやり方で数えました。結果、GEO対策が特別に混んでいるわけではなく、AI検索まわりの語がほぼ同時に埋まっていることが分かりました。
「AIO対策 やり方」(月90回)の1ページ目には、パーソルビジネスプロセスデザイン・株式会社シャノン・ecbeing といった大手が並んでいました。「LLMO対策 費用」(月110回・前年比+785%)は、PLAN-Bの「17選」、ITトレンドの「13選」、ワクドリの「75社調査」——比較メディアと、明らかに手間をかけた調査型の記事が占めています。どちらも、一般論の解説記事では入り込める余地がありません。
いちばん考えさせられたのは「AIO対策 EC」です。この語の月間検索数は0、過去7日に出現したばかりの新語でした。それにもかかわらず1ページ目は、mercart・W2 Commerce・ecbeing・bindec といったECカートのベンダーと、日経クロストレンド、ブレインパッドで埋まっており、うち2本は3日前と7日前に公開されたばかりでした。

この観測は、当社自身の見立てを打ち消すものでした。同じ日の午前中、当社は「AIO対策の業種別ロングテールは生まれたてだから先回りできる」と考えて台帳に書いていました。夕方に実際に検索して、その解釈を自分で取り下げています。検索数が0のうちに先回りすれば取れる、は成り立ちませんでした。しかもECカートのベンダーは自社製品の文脈でその話を書けるので、当事者性でも勝てません。
では後発はどこで戦えるのか——大手の正面ではなく交差点で取る
当社自身のデータで示します。狙いを大きい語の正面から外し、『業種×検索』が交わる交差点に絞ると、後発でも短期間で上位に入れます。
取れているのは、大きい語の正面ではなく交差点だった
一方、同じ7月22日の手動検索では「D2C SEO」「D2C AI検索」で当社ページが自然検索2位に見えました。ただしSearch Console APIの2026年7月6日〜21日集計では、「D2C SEO」は2表示・期間平均10.5位です。業種と検索の交差点で表示が始まったことは確認できましたが、上位獲得と断定できる母数ではありません。
「D2C×SEO」「D2C×AI検索」のように2つの文脈が交わる場所は、大手にとって専門の1本を割く優先度が低く、逆にこちらは実務のど真ん中です。大きい語の正面ではなく交差点なら、後発でも短期間で上位に入れる——これは実測として言えます。
交差点は足場になります。そのうえで、月3,600回級の大きい語も並行して取りに行く——ただし大きい語は1本では動かず、半年〜1年かけて関連記事を束ねる前提が要ります。
大きい語は、半年〜1年の投資と割り切る——判定を「表示回数」で見る理由
交差点では取れるが量が足りず、正面は激戦。この2つを並べた結果、当社は2026年7月22日に方針を決めました。交差点を守りながら、GEO対策・AIO対策・LLMO対策のようなヘッドタームを正面から取りに行く、というものです。1ページ目に動かせない相手がいない以上、時間を投じる価値があると判断しました。
- 1
同じ種類の記事は書かない
「GEO対策とは?基本と5つの施策」を書いた時点で、大手・ツールベンダーの同型記事と比べられて負けます。当社は代わりに、自分で数えた1ページ目・自分のサイトの順位・棄却した仮説といった一次データを記事の核に据えます。この記事自体がその形です。
- 2
1本で勝とうとしない
ヘッドタームは1本で取る語ではなく、周辺の実務記事を積んで束ねながら押し上げる語です。当社は週3〜4本をこの領域に充てています。
- 3
効果が見え始めるのは3〜6ヶ月後だと先に決めておく
新しいドメインで検索結果が動き始めるまで、一般に3〜6ヶ月かかります。その間の流入はほぼゼロのままです。ここを先に受け入れていないと、2ヶ月目でやめてしまいます。
- 4
判定は順位ではなくSearch Consoleの表示回数で行う
表示回数はクリックや順位より先に動きます。当社は3ヶ月時点で表示回数が伸びていなければ設計を見直すと決めました。順位だけを見ていると、判断が遅れます。
この4つ目が、いちばん実務的かもしれません。順位は50位も80位も見た目には同じ「圏外」ですが、表示回数を見れば圏外の中でも近づいているのか止まっているのかが分かります。当社が品質基準を「新規性×労力×専門性」のAND条件として2026年7月4日に運用開始したのも、書いた分だけ前に進んでいるかを測れる状態にしておくためです。
GEO・AIO・LLMOは何が違うのですか。どれで対策すればいいですか。
呼び名の違いは、この記事の本題ではないので手短に書きます。いずれもAI検索の回答に引用される側になるための取り組みを指す言葉で、実務としてやることはほぼ同じです。どれか1つを選ぶ必要はありません。むしろ今回の実測が示しているのは、呼び名ごとに1ページ目の顔ぶれと混雑度が違うということ。対策の中身より、自分が狙う語の1ページ目を数えることを先にしてください。
後発が今から「GEO対策」で1位を取れますか。
取れると保証はできませんし、当社もまだ1ページ目に入れていません。言えるのは、1ページ目にいるのが事業会社とSEO会社のブログ記事だけで、公的機関やプラットフォーム公式のような動かせない相手がいないということだけです。だからこそ当社は半年〜1年の時間を投じる判断をしました。同じ判断をする前に、必ずご自身の目で1ページ目を数えてください。
まとめ:数える前に諦めない、数えたあとで盛らない
2026年7月22日時点の「GEO対策」は、検索連動広告8本、自然検索は大手事業会社とSEOツールベンダーと「20選」記事という激戦区でした。同時に、月1,300回・前年比+587%という伸びと、$7.77というクリック単価が、この語に実際の商売があることを示しています。そして1ページ目に、後発が構造的に抜けない相手はいませんでした。
もし今から同じ領域に入るなら、やることは1つだけです。狙いたい語で実際に検索し、1ページ目をスクリーンショットで数えてください。広告の本数、掲載元の顔ぶれ、記事の公開年月日。それだけで、書くべきか撤退すべきかの判断材料は十分に揃います。ツールの難易度スコアより、この5分のほうが正確です。
参考資料・一次ソース
- AI機能とウェブサイト— Google 検索セントラル
- 生成AI機能向けのサイト最適化ガイド— Google 検索セントラル
- Googleが推奨するリンクのベストプラクティス— Google 検索セントラル
- Search Console検索パフォーマンスの見方— Google Search Console ヘルプ
AUTHOR
この記事を書いた人

杉山 誇京
株式会社FiTin 代表・テマナシSEO/LLMO運営
デジタルマーケティング大手・オプト出身。大手メーカーから飲食店舗まで、幅広い業種のマーケティング支援に携わってきた。現在はマーケティングと開発の両方を武器に、EC・店舗・住宅など業種を問わずWeb集客サイトを自ら制作・運用している。
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