LLMO対策を調べると、専用ツール、llms.txt、構造化データ、記事制作など、施策が大量に出てきます。しかしGoogle公式は、AIによる概要やAIモードに出るための特別な追加要件はなく、従来のSEOの基礎が引き続き重要だと案内しています。この記事では、呼び名の説明で終わらず、テマナシが自社サイトで実装した順番と、まだ成果が出ていない数字まで含めて公開します。
結論:LLMO対策は「AI専用の裏技」ではなく、検索と事業情報を整える仕事
LLMO対策の目的は、ChatGPTやGeminiなどが回答を作るときに、自社の情報を正しく理解し、必要な場面で参照できる状態を作ることです。ただし、特別なタグを1つ入れれば達成できるものではありません。Googleの公式ガイドも、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件や専用マークアップはないと説明しています。
実務では、①検索対象になる ②他社にない事実を置く ③関連ページを内部リンクで束ねる ④本文と一致する構造化データを入れる ⑤表示から問い合わせまで測る、の順で整えます。LLMOだけをSEOから切り離して発注すると、成果の入口と出口が分断されます。
現在地:53表示・1クリック・問い合わせ0件から始まった
テマナシのブログは2026年7月6日に公開を開始しました。7月21日までのSearch Console API確定データは、サイト全体で53表示・1クリック。GA4では自然検索2セッション、ブログを入口とする自然検索1セッション、問い合わせ完了は0件です。
この数字は成功事例ではありません。言えるのは、検索結果に出て最初の流入が生まれたところまでです。「LLMO対策」「AIO対策」「GEO対策」の本丸語は、取得できた公開クエリ内ではまだ確認できません。だからこそ、以降の施策を順位の自己申告ではなくAPIデータで評価します。
実装1:1つの検索意図を1つの正規URLへ集める
テマナシでは、AIO対策・LLMO対策・GEO対策に中心記事を1本ずつ置きます。費用、会社選び、用語比較は支援記事にし、本文から中心記事へ戻します。似た記事を増やして検索語を面取りすると、自社ページ同士で評価を分けるためです。
Googleは、通常のa要素とhrefを持つクロール可能なリンクを推奨しています。カードの「最新3件」だけに任せず、読者が次に必要とする説明へ本文中からリンクすることが重要です。
実装2:一次情報と更新履歴を本文に残す
一般的な定義や施策一覧は、どの会社でも書けます。差になるのは、自社のSearch Console推移、実装前後、採用しなかった仮説、問い合わせまでの変化です。テマナシでは、手動検索の瞬間順位とGSCの期間平均が違った事実も、そのまま公開します。
公開日と更新日を分け、数字には対象期間を付けます。古い観測を現在順位のように見せないことは、検索エンジン対策以前に、発注を検討する読者への最低限の説明責任です。
実装3:構造化データは本文と一致させる
Article、Breadcrumb、FAQPage、Organizationなどの構造化データは、ページの内容を機械に伝える助けになります。ただし、構造化データを入れればAIに引用されるという保証はありません。Googleのガイドラインでも、構造化データは表示を保証せず、読者に見える本文と一致させる必要があると説明されています。
したがって、見えていない実績や架空のFAQをJSON-LDだけに入れてはいけません。本文を正とし、その内容を機械可読にする順番で実装します。
実装4:表示、AI内の言及、問い合わせを別々に測る
検索順位だけでは事業成果を判断できません。Search Consoleで表示・クリック・検索語、AI機能の専用レポートが利用できる場合はAI内の表示、GA4でCTAクリック・フォーム開始・送信完了を追います。さらに、どの記事から来た問い合わせかをフォームとCRMへ残します。
| 段階 | 主な指標 | 判断 |
|---|---|---|
| 発見 | 表示回数・公開クエリ | 狙い語で検索結果に出始めたか |
| 訪問 | クリック・自然検索セッション | 検索意図とタイトルが合っているか |
| 検討 | 記事別CTAクリック・フォーム開始 | 発注意図のある読者を送れているか |
| 成果 | 問い合わせ・商談・契約 | ブログが事業成果を作ったか |
llms.txtを置けばLLMO対策は完了しますか?
完了しません。Google公式は、AIによる概要やAIモードに出るために新しいAI用テキストファイルは不要だと案内しています。llms.txtは事業情報を整理して他のAIクローラーへ伝える補助にはなりますが、検索対象化、本文品質、内部リンク、構造化データ、計測の代わりにはなりません。
LLMO対策の成果は何ヶ月で判断しますか?
固定の保証期間は置けません。最初の30日でindexと表示開始、1〜3ヶ月で表示回数と順位帯、3〜6ヶ月で上位化と問い合わせを段階評価します。母数が小さい間はCTRやCVRを断定せず、28日単位の推移を見ます。
まとめ:検索で見つかり、AIが理解し、問い合わせまで測れる状態を作る
LLMO対策の実装順は、検索対象化、一次情報、内部リンク、構造化データ、成果計測です。専用施策を足す前に、この5つが同じURL設計の上でつながっているかを確認してください。テマナシ自身もまだ53表示・1クリック・問い合わせ0件という初動期です。今後も成功だけを切り取らず、APIで確認できた変化を更新日付きで公開します。
参考資料・一次ソース
- AI機能とウェブサイト— Google 検索セントラル
- 生成AI機能向けのサイト最適化ガイド— Google 検索セントラル
- Googleが推奨するリンクのベストプラクティス— Google 検索セントラル
- Search Console検索パフォーマンスの見方— Google Search Console ヘルプ
AUTHOR
この記事を書いた人

杉山 誇京
株式会社FiTin 代表・テマナシSEO/LLMO運営
デジタルマーケティング大手・オプト出身。大手メーカーから飲食店舗まで、幅広い業種のマーケティング支援に携わってきた。現在はマーケティングと開発の両方を武器に、EC・店舗・住宅など業種を問わずWeb集客サイトを自ら制作・運用している。
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